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「出来たみたい」、こう言われると、男は一瞬頭の中が真っ白になります。
身に覚えがあるわけですから、これはもう仕方ないですよね。
一般的に言って、こういう場合あとに続く言葉というのがあって、その一つが、「産んでいいんでしょ」。
男にとってはとても深刻な決断を迫られるこのせりふですけど、ただ目の前でそのように言う女を見ると、なんとなくいとおしくなってしまいます。
「そうか、俺の子を産みたいのか」てなエラそーな感じで、妙な満足感があったりするんですよね。
反対に、「でも心配しないで、産みたいなんて言わないから」なんて先回りしてこちらに気を使ったせりふなんかを言われると、これはこれで一安心といえば一安心なんですけど、意外と嬉しくなかったりします。
「何だ、俺の子が欲しくないのか」てな感じで、ちょっとした失望感につながったりするんですよね。
男心って、本当勝手といえば勝手です。
私の知ってるちょっと古い時代のビジネスマンに、こういう人がいます。
その人はまだ若い独身の頃東南アジアのある国に駐在員として赴任し、そこで現地の女性と深い中になり、つまりは「出来たみたい」という状況になったんですけど、その時の彼のとった態度が素晴らしいんです。
結局考えた挙句どういう結論を出したかというと、古臭い言い方かもしれませんけど、「男としての責任を取る」ということでした。
カッコいいといえばカッコいいし、偉いといえば偉いですよね。
その方の履歴を考えた場合、充分日本のお嬢さんとの結婚が可能な方です。
「金で済まそう」と考えても不思議ではないところですが、立派ですよね。
この方その後会社に対して現地勤務の希望を出し、本来なら日本の本社にもどって出世の道もあったところですが、定年までその任地で過ごされました。
男の決断といえば決断ですが、ビジネスマンとしての道が制約されることを認識しつつ愛した女に対する責任を取る、素晴らしいです。
ところで私の場合ですが、私の場合も「出来たみたい」てなことがあって「眠れぬ夜」だったんですけど、女に「病院に行ったのか」と聞いたら、行ってないと言う。
そういう状況だったので、とりあえず大至急病院に行って確認するよう指示しました。
で連絡があったんですけど、「胃潰瘍だった」ということでした。
彼女は家庭内不和だったんですけど、それにしても妊娠と胃潰瘍、間違わないようにしてもらいたいものです。